JAL・ANA、11月の国際線旅客数は3.4%増、東南アジア好調
日本航空(JL)と全日空(NH)の2012年11月の利用実績で、2社合計の国際線旅客数は前年比3.4%増の109万2382人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)が8.9%増であったのに対して旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は14.2%増となり、利用率は3.5ポイント増の74.6%となった。
会社別で見ると、JLが旅客数が8.1%増、NHが2.0%減と分かれており、JLは10ヶ月連続のプラス成長、NHは2ヶ月連続の前年割れ。JLはASKを4.1%増としたのに対してRPKが16.8%増となり、利用率も8.3ポイント増の76.8%となった。NHはASKを15.0%増と大きく増やしたがRPKは11.4%増に留まった。
方面別の旅客数の推移では、JLは東南アジアが32.0%増と好調で、オセアニアも16.2%増、太平洋も13.3%増と2桁の伸び。NHは北米が20.0%増、欧州が12.8%増となっている。
なお、尖閣・竹島問題の影響が懸念された中国、韓国は、JLの数字では中国が26.8%減、韓国が12.8%減。利用率も中国が15.6ポイント減の49.9%、韓国が4.6ポイント減の70.5%となった。NHではアジア・オセアニアの区分での発表だが、旅客数が9.3%減、利用率が3.0ポイント減の66.7%となっている。