JTBロイヤルロード銀座刷新、取扱10%増めざす-店舗面積2倍に
JTB首都圏は1月9日、ロイヤルロード銀座の店舗を移転しリニューアルオープンする。8日に開催した発表会で、JTB首都圏代表取締役社長の生田亨氏は「JTBグループ全体のブランドを高める象徴的な店舗としてやっていきたい」と意気込みを述べた。同店舗をロイヤルロードの旗艦店と位置付け、高品質旅行専門店としてシニア層、富裕層の取り込みを強化。取扱人員、販売高とも年間10%の成長をめざす。
ロイヤルロード銀座は2003年9月16日の開設で、生田氏によると開設当初から10年で取扱人員は2.6倍に拡大。今後団塊世代の完全退職が本格化し、経済環境も株価の上昇や新政府の経済対策などで好転する見込みが出てきており「我々のマーケットが伸びゆく状況にある」との考えから、リニューアルオープンに至ったという。
今後はロイヤルロード銀座を中心に、ターゲットを明確化し、ニーズに合わせテーマ性の高い高品質な商品を提供していく方針。たとえば「旅彩彩」では、50代以上としていた年齢層を60代以上とし、ターゲットを狭めた。また、テーマでは音楽の旅「ライブ」に加え、スポーツをテーマにした商品の取り扱いも検討しているという。このほか、今後一番伸びしろが期待できるという「クルーズ」では、日本に寄港する外国船クルーズを積極的に取り扱うとともに、日本船クルーズで人気が高い温泉との組み合わせなどの商品を開発していく。
また、販売網の拡充もはかる。今までと同様、JTB各店舗でのパンフレットの掲出や、クレジットカード会社や百貨店などと協力した営業を継続するとともに、ウェブサイトでの展開も強化する。さらに、BS放送を活用した90秒のインフォマーシャルも積極的に展開。これは旅行商品企画者が企画の魅力を伝えるもので、2年前からクルーズ商品で実施していたが、今年から対象商品を拡大。1月7日に初めて放映したが、200名近くの問い合わせがあったという。
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