オーストリア・ウィーン、2013年に開催されるウィーンの主要な展覧会

  • 2012年12月26日

 アルベルティーナ美術館でのオランダの巨匠やゴットフリート・ヘルンヴァインの名作鑑賞、美術史博物館でのピラミッドへの旅、宮廷家具コレクションでは皇帝フランツ・ヨーゼフの弟でメキシコの皇帝になったマキシミリアンの生活への洞察・・・
2013年の上半期には、ウィーンの名立たる博物館で魅力あふれる展覧会が多数開催されます。

 1912年から1929年までギザで行われたオーストリア人による発掘活動を紹介した展覧会「Im Schatten der Pyramiden」(ピラミッドに守られて)が、2013年1月21日~5月20日まで美術史博物館で開催されます。ここでは、コンピューター・シミュレーションを駆使し、訪問者を古代エジプトのギザ台地へのバーチャルな旅へと招待します。

 3Dで復元されたバーチャルな世界を歩くと、墓の建築や装飾、埋蔵品などがまるで実際に目の前にあるかのような感覚になります。この展覧会では、初のエジプト文明開化の極致が明らかになるだけではなく、普段はヨーロッパの他の博物館に展示されている考古学的に貴重な発掘物も、限られた時期のみ展示されます。

 2013年3月07日~6月07日まで宮廷家具コレクションでは、メキシコ皇帝マクシミリアン展が開催されます。この展覧会では、皇帝フランツ・ヨーゼフの才能あふれた弟の人生と作品が展示されます。大公の私物、遺品、写真、書物などをもとに、メキシコ皇帝(1832~1867)の人物像を垣間見ることができます。またこの展覧会では、イタリア、トリエステのミラマーレ城の内観や装飾品の歴史を再現するなど、マキシミリアン皇帝の建築活動に焦点をあてた展示がなされます。

 アルベルティーナ美術館には、世界でもっとも重要なコレクションの1つといわれているオランダの巨匠たちによる絵画コレクションが所蔵されています。

 これらのコレクションのうち最も貴重な作品が、2013年3月15日~6月30日までボッシュ・ブリューゲル・レンブラント・ルーベンス展覧会で展示されます。この展覧会では、17世紀オランダ美術の黄金時代の作品に焦点があてられ、特にレンブラントの作品と彼の弟子が特集されます。フランドル派の巨匠の代表としては、ピーテル・パウル・ルーベンスとその弟子のアントン・ファン・ダイク、ヤーコブ・ヨルダーンスの作品が特集されます。

 国際的に最も称賛されているオーストリア人アーティストの一人であるゴットフリート・ヘルンヴァインは、社会そのもの、また社会の傷やタブーとされているものを題材として作品づくりに取り組むことで知られています。ロサンゼルスとアイルランドを生活の拠点として活動しているヘルンヴァインの、ドイツ語圏では今までで最大の回顧展が2013年5月25日~8月25日までアルベルティーナ美術館で開催されます。彼の作品の共通したテーマは、子供たち、そして傷ついたものや虐待されたものです。今回の展覧会では、ヘルンヴァインの初期の作品が主に展示される予定です。水彩画、パステル画、クレヨン画、そしてインク画をご覧いただけます。

 
■ 概要
* ピラミッドに守られて ~ ギザで行われたオーストリア人による発掘活動 (1912-1929)
 期間: 2013年1月21日~5月20日
 会場: 美術史博物館 (住所: Maria-Theresien-Platz, 1010 Vienna)
 詳細: URLhttp://www.khm.at/(ドイツ語、英語)
* メキシコ皇帝マキシミリアン展
 期間: 2013年3月07日~6月07日
 会場: 宮廷家具博物館 宮廷家具コレクション (住所: Andreasgasse 7, 1070 Vienna)
 詳細: URLhttp://www.hofmobiliendepot.at/(ドイツ語、英語他)
* ボッシュ・ブリューゲル・レンブラント・ルーベンス展 ~ アルベルティーナ美術館の名品
 期間: 2013年5月15日~6月30日
 会場: アルベルティーナ美術館 (住所: Albertinaplatz 1, 1010 Vienna)
 詳細: URLhttp://www.albertina.at/(ドイツ語、英語他、日本語もあり)
* ゴットフリート・ヘルンヴァイン展
 期間: 2013年5月25日~8月25日
 会場: アルベルティーナ美術館 (住所: Albertinaplatz 1, 1010 Vienna)
 詳細: URLhttp://www.albertina.at/(ドイツ語、英語他、日本語もあり)


情報提供:ウィーン市観光局、日本海外ツアーオペレーター協会