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GK、厳重注意を受け改善計画-関空拠点化、国際線は延期

  • 2012年12月18日

(左から)GK安全統括管理者兼安全保安管理本部長の酒井忠雄氏、整備本部長の佐髙圭太氏  ジェットスター・ジャパン(GK)は12月17日、国土交通省航空局から資格要件を満たしていない者を管理主任者として業務を行わせていたことなどで厳重注意を受けていた件に対し、改善計画書を提出した。今後は計画に基づき、規定遵守意識の最徹底や安全管理体制の再構築をはかっていく考え。これにより、関空の拠点化は2013年3月以降、国際線就航は当初計画の2013年6月から1ヶ月から2ヶ月程度延期となる見込みだ。

 GKは11月16日、航空局から「確認主任者について業務規程等に基づく適切な資格管理体制の不備」「不適切な状態を発見し是正する管理体制の不備」について厳重注意を受けていた。このため、規定遵守意識の再徹底や安全管理体制の再構築をはかるために計画書を作成。施策として、コンプライアンス意識や安全意識に関する追加教育の実施、整備本部のリソースの増強をともなう体制の補強、各担当業務に関する規程類の内容の再確認や改善の3項目を掲げた。さらに、組織ごとの業務プロセスの教育、整備本部のコミュニケーションの改善と規定に関する確実な周知方法の確立もはかっていく。

 とくに整備本部については「人的リソース不足が要因の一因」との考えから、人員の増強のため新たに7名を配置。日常業務部門と国際線対応など運航プロジェクトを推進する部門を分割することで、業務の円滑化もはかる。

 今回の厳重注意により、GKは路線の運休や運航スケジュールの変更を実施。12月6日から2013年3月30日の期間では、成田/関空線、成田/那覇線、関空/那覇線の3路線の806便、予約者数1万5646人に影響がでたという。