主要58社、10月の海外旅行は3.2%減、10年比ではプラス維持
観光庁が取りまとめた2012年10月の旅行取扱状況速報で、海外旅行の取扱額は前年比3.2%減の1974億2694万円となり、2ヶ月連続で前年を割り込んだ。旅行会社からは中国、韓国方面が依然として低調であるとの報告もあったという。ただし、2010年比では1.5%増となっている。
パッケージツアーの動向は、取扱額が2.2%減の670億8382万円で、取扱人数は7.5%減の3万6576人。それぞれ10年比では7.9%増、3.4%減となった。
企業別でみると、海外旅行取扱額が最も高かったのはジェイティービー(JTB)グループ14社の合計で433億7470万円(前年比2.8%減)。次いでエイチ・アイ・エス(HIS)が257億9752万円(4.2%減)、阪急交通社が203億5422万円(0.6%減)と続いている。
一方、伸び率が高かったのはアールアンドシーツアーズの33.6%増(14億4908万円)で、2位はi.JTBの30.7%増(13億8331万円)。取扱額が前年を上回ったのは58社中19社で、取扱額が50億円以上の企業ではJTBワールドバケーションズ、ジャルパック、JTB法人東京のみプラス成長。JTBグループ以外では東日観光が16.6%増(4億8567万円)で3位、ジェイアール東海ツアーズが15.4%増(1億4551万円)で4位、農協観光が13.6%増(14億1062万円)で5位となっている。
なお、海外旅行以外の取扱額では、国内旅行が1.6%減の3710億7695万円、外国人旅行は19.9%増の70億2108万円。10年比では国内旅行が0.9%減、外国人旅行が10.9%減となっている。
▽主要旅行会社取扱概況
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