旅行業倒産、11月は3件、小規模企業中心-宿泊業も今年最少に

  • 2012年12月10日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、2012年11月旅行業の倒産件数は3件で、前年の10件から大きく減少した。いずれも負債総額が5000万円未満の小規模企業が中心。今年7月以降、前年を下回る推移となっている。

 1月から11月までの累計も30%減の35件となっており、2012年の通年は2年ぶりに前年を下回る見込みだ。ただし、累計負債額は38.2%増の38億8800万円で、3年ぶりに前年を上回っている。

 宿泊業は11月単月で、50%減の5件。これは4月と同様に今年の最少件数だ。1月から11月の累計は15.8%減の106件で、宿泊業も2年ぶりに前年を下回る見込み。累計負債額も32.7%減の677億6300万円となっており、通年でも1000億円を下回る推移だという。