Marriott Bonvoy

ホテルホールセラーのトラブコ、予約サイトの日本語対応強化

  • 2012年12月5日

トラブコマネージング・ディレクターのマーク・アラン氏  欧州を中心にホテルのホールセール事業を展開するTRAVCO(トラブコ)は、日本市場向けの対策を強化している。このほど来日した同社マネージング・ディレクターのマーク・アラン氏は、今夏に日本語対応を強化したことに触れ「日本の旅行会社にアピールし、利用社を増やすとともに、現在契約のある約20社内での利用を増やしていきたい」と意欲を示した。

 トラブコは1988年創業で、本社はロンドン。旅行会社に対し、オンライン予約システムや、XMLインターフェイスを活用し、旅行会社が自社ウェブサイトでホテルを販売できるサービスを提供している。オンライン予約システムは日本語を含む9ヶ国語で対応。もともと予約部分などについては日本語表示に対応していたが、英語と日本語が混在していた各ホテルの紹介ページについても、今夏にほぼ日本語化したことで「予約サイトの日本語対応がほぼ完全化した」という。さらに、ロンドンに日本人スタッフを10名程度配置し、質問や緊急対応なども受け付け、サービスの強化もはかる。

 また、アラン氏は日本のホテルの取扱も増やしたい考えを示した。トラブコはヨーロッパを中心に90ヶ国以上で1万軒以上のホテルを提供しており、今後5年で2万軒まで拡大する目標だ。ヨーロッパのホテルは全体の8割だが、今後はヨーロッパ以外のホテルの比率を高めたい考え。日本では4つ星、5つ星のホテルを中心に100軒以上を取り扱っているが、インバウンド需要の高まりにあわせ、今後拡大したいと述べた。増加次第では日本オフィスの設置も検討するという。