冬の旅行意向、寒さ避けるのは海外、良さを楽しむのは国内-JTB調査
ジェイティービー(JTB)がこのほど実施した、「冬に行きたい旅先」に関するWEBアンケート調査によると、冬に行きたい旅行先は「寒い冬の良さを楽しめるところ」が46.5%「寒い冬を避けた暖かいところ」が35.3%となった。
このうち、海外の旅行先としてあがったのは、「寒い冬を避けた暖かいところ」が多い。1位は沖縄、2位ハワイ、3位タイで、上位10件のうち7件が海外と、海外に行きたい人が多い傾向が表れた。「冬に暖かいところで楽しみたいことは何ですか?」という質問には、「リゾートでのんびりする」が1位(41.1%)、「街歩きや観光」が2位(28.3%)となった。
一方、「寒い冬の良さを楽しめるところ」と答えた人が行きたい旅行先は1位北海道、2位長野、3位カナダとなり、上位10件のうち、国内が8件と国内旅行を望む傾向が強く出た。旅先で楽しみたいことは、1位が「温泉」(42%)で、寒い季節は「温泉」で温まりたい人が多いようだ。以下は「旬の食材を使った食事やお酒」(16.8%)、「流氷やオーロラなどの雪景色や冬の景色」(16.2%)、「スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツ」(12.2%)と続いた。海外では、カナダやフィンランドもランクインしており、近年のオーロラ人気の表れとしている。
このほか、「冬はあまり旅行に行きたくない」と回答した人も18.2%にのぼった。そのうち59.8%の人が「寒さが苦手だから」と回答。「冬に旅へ出かけたくなるのはどんな時ですか?」という質問には「休暇がとれたとき」(20.3%)が最も多かったが、次いで「旬の食材を使った料理や鍋などを本場で食べたくなったとき」(18.6%)、「冬のお祭りやイベント、イルミネーションの情報を見たり聞いたりしたとき」(17.8%)と多く、具体的なイメージで旅行意欲が喚起される人が多くみられる。一方で気温や天気がきっかけになることは少ないようだ。
同調査は2012年11月1日から11月8日に「JTB 旅のアンケートたびQ」で実施したもの。男性1431人、女性2334人、不明63人の計3828人から回答を得た。