「界」ブランドを増強 星野リゾート、12月に2施設オープン
星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」が相次いでオープンしている。この秋の熱海、加賀に続き、12月1日には長野県・大町温泉郷に「界 アルプス」、12月28日には神奈川県・箱根湯本温泉に「界 箱根」をオープンする。
界は、主に有名温泉地に立地する「上質で洗練された」温泉旅館を指すブランドで、2011年10月に立ち上げた。これまで松本(長野県・浅間温泉)、伊東(静岡県・伊東温泉)、出雲(島根県・玉造温泉)、津軽(青森県・大鰐温泉)、阿蘇(熊本県・瀬の本温泉)で展開していた。今秋さらに2つ、石川県・山代温泉の創業380年の老舗旅館・白銀屋を「界 加賀」としてリブランドしたほか、静岡県・熱海温泉では創業160年の温泉旅館・蓬莱を「界 熱海」としてオープンした。
12月にオープンする2つの界のうち、アルプスは大町温泉郷の松延をリニューアル。土間やかまどなど懐かしさと田舎を演出し、かまどで蒸した温野菜などを到着時にサービスするほか、朝食時はかまどで炊いたごはんを売りにする。かまどの火起こし体験もできる。冬はスキー客の利用も見込み、白馬五竜スキー場内には界アルプス専用のラウンジを設ける。かまくらカフェも冬期限定で営業する。
箱根は、箱根湯元温泉を流れる須雲川沿いに建ち、31室の客室はすべて川を眺められる。半露天風呂からも川のせせらぎと湯坂山の眺望が楽しめるという。
これで界ブランドは9施設になった。星野リゾートでは全国30カ所での展開を目指しており、今後も順じ界ブランドの旅館を立ち上げていく。
情報提供:トラベルニュース社