タイ、羽田昼間枠就航可能に、成田オープンスカイも

  • 2012年11月24日

 日本とタイの航空当局間協議が11月20日と21日にバンコクで開催され、羽田空港の昼間時間帯について、昼間の国際線発着枠が6万回に拡大する段階で、乗り入れを可能にすることで合意した。日本側は1日2便、タイ側は1日1便の運航が可能となる。最短で2014年3月末以降に実現する見込みだ。合意はタイ側の国会承認などの国内手続き終了後、正式に発効することとなる。

 また、首都圏空港を含むオープンスカイでも合意。タイ側の国内手続き終了後、2013年夏期スケジュールから予定する成田空港発着枠27万回化のタイミングで、成田空港の二国間輸送の相互自由化を決定。首都圏以外の空港については、以遠地点への輸送の相互自由化も合意した。

 2012年の冬期スケジュール期首現在の日本/タイ間の旅客便の運航状況は、日本企業では日本航空(JL)と全日空(NH)が日本/バンコク線を合計週49便、タイ企業ではタイ国際航空(TG)が日本/バンコク間を週67便運航。このほか、第三国企業としてデルタ航空(DL)とユナイテッド航空(UA)が運航している。オープンスカイを受け、TG東日本地区旅客マーケティング部はまだ回答できる段階ではないとしながらも、「チャンスがあれば計画が出てくる」とコメントした。

 なお、タイは、首都圏空港を含めたオープンスカイに合意した国・地域として23番目となった。また、日本発着旅客数のうち、オープンスカイの合意国を占める割合は91%となる。