エアアジア・ジャパン、中部の第2拠点化「ほぼ確定」
エアアジア・ジャパン(JW)は、中部国際空港を第2の拠点空港とする方針を固めた。中部空港と正式な契約には至っていないものの、拠点化はほぼ確定しており、現在は最終調整の段階という。
JWによると、就航時期は未定だが13年のなるべく早い時期をめざしている。就航路線については、JWは明かさなかったものの、中部空港の広報担当では「国内線と認識している」としつつ、将来的にエアアジア(AK)グループとしてマレーシアなどの国際線就航を期待したいとコメントした。
▽中部のLCC対策、将来的に変化の可能性も
中部に現在就航するLCCはスカイマーク(BC)とチェジュ航空(7C)の2社に留まっており、国内外のLCCの参入が相次ぎ高い注目を集めている関空や成田とは異なる状況が続いてきた。
JW以外の日系LCCの動向としても、ピーチ・アビエーション(MM)はCEOの井上慎一氏が「おもろい会社」をめざすと語るなど関西への“地元愛”を明示しているところ。ジェットスター・ジャパン(GK)も、関空を第2拠点として位置づけており、中部については、今後検討する可能性はあるものの、まずは関空での展開に専念するとしている。
こうした動きの中で、中部空港ではフルサービスキャリア(FSC)とLCCを区別するよりも、オセアニアやパリなど、以前就航していたが運休などで現在は未就航の空白路線の復活に重点を置いて活動している。しかし、今回JWが就航と拠点空港化の方針を固めたことを受けてLCCターミナル新設も検討し始めており、将来的な経営計画が変化する可能性もあるという。