トップツアー、9月の海外旅行は2.8%増、団体が好調

  • 2012年11月15日

 トップツアーの2012年9月の旅行取扱概況で、海外旅行は前年比2.8%増の29億2508万円となった。団体旅行のうち一般団体が16.0%増、教育旅行が59.6%増と大きく増加し、団体旅行全体も23.5%増とプラス成長。自社企画商品が23.8%減、他社企画商品が14.3%減で企画商品全体が18.9%減となり、その他の個人旅行も14.1%減となったものの、団体旅行が全体を引き上げた。

 海外旅行の取扱人数は前年比5.5%増で、団体旅行は30.5%増、企画商品は23.4%減。団体旅行では大洋州が185.3%増、グアムとサイパンが152.1%増、シンガポールが103.5%増、北米が96.9%増などとなったほか、韓国が31.6%増、香港が21.1%増、台湾が13.2%増と増加している。企画商品では、香港が49.2%増、ハワイが3.5%増などとなった。

 尖閣・竹島問題の影響もあり主要旅行会社の取扱額が落ち込む中前年を上回ったことについて、トップツアー広報担当では、前年9月は主力とする団体旅行の特性から震災の影響が残っており、今回のプラス成長はこの反動であるとし、「良い数字とは思っていない」とコメント。韓国への送客数がプラスであることについても、本来であれば更に上積みできたはずと説明した。

 なお、国内旅行は16.8%減の56億7063万円、訪日旅行は15.6%増の2億3314万円。その他を含めた合計は11.0%減の89億1910万円となった。