霧島・屋久島は自然の宝庫 大阪で共同CP

 鹿児島県の「霧島・屋久島観光キャンペーン」が10月26、27日に大阪市内で開かれた。26日は関西の旅行会社との意見交換会、27日はJR大阪駅コンコースで街頭宣伝を行った。

 キャンペーンは、霧島市と屋久島の観光関係者でつくる霧島・屋久島観光連絡協議会(中嶋純和会長)の主催。両エリアは、今年3月に霧島錦江湾国立公園が誕生するまで、霧島屋久島国立公園として同一の国立公園だった。この時期にキャンペーンをすることで「エージェントの皆さんの印象に残る」(中嶋会長)と共同で来阪した。

 意見交換会であいさつした霧島市の前田終止市長は「国立公園で昔から結ばれていた2つの地域です。鹿児島の2大ポイントを一緒にセールスできることは非常にうれしい。皆さんのお力でたくさんの人に来てほしい」と話した。

 霧島市では今年夏、新燃岳の噴火で立ち入り禁止だった霧島の登山道が一部開放された。韓国岳から新燃岳の火山活動が見えるのは「今だからこそのチャンス」と勧めている。

 また、市内の鹿児島空港ビルに10月1日から観光PRブースを設けた。鹿児島旅行の玄関口として観光情報を提供し、観光客を霧島茶でもてなす。

 屋久島は2013年に世界自然遺産登録20周年を迎える。オリンピック選手も出場するオープンウォータースイミング大会、旅行商品化を見込む屋久島しゃくなげ登山などのイベントを開き、歌手の細川たかしさんが屋久島の記念歌を発表する。屋久島観光協会の馬場芳朗副会長は「来年の紅白出場を目指します」とアピールした。

 屋久島町の荒木耕治町長は「入山規制はせずに自然と共生するエコツアーの先進地として、皆さんの来島をお待ちしています」。


情報提供:トラベルニュース社