アマデウス、「ソリューションEXPO」で新製品アピール

  • 2012年11月12日

アマデウス・ジャパン代表取締役の大竹美保氏 アマデウス・ジャパンはこのほど東京で“アマデウス ソリューションEXPO”を開催し、旅行会社向けに3つの新製品を発表した。新製品はモバイル端末向けの新製品“Amadeus Mobile Access”、格安に利用できるオンライン予約エンジン“Amadeus e-Power”、ミッドオフィス業務管理のためのウェブベースのソリューション“Amadeus Smart Office Manager”の3つで、“Mobile Access”と“e-Power”は発表と同時発売、“Smart Office Manager”は来年初め頃の発売予定。

 冒頭で挨拶に立ったアマデウス・ジャパン代表取締役の大竹美保氏は、「今回の新製品は業務効率の改善、コスト削減をめざす旅行会社のために開発した製品であり、アマデウスがITカンパニーとして何ができるかを、これらの新製品を通じて旅行業界に示すことができると思う。アマデウスは単なるGDSではない旅行業界のテクノロジーパートナーとして、さらなる成長をめざしていきたい」と新製品発売の意義を説明した。

 新商品は、“Mobile Access”がスマートフォンからアマデウスGDSを操作できるもので、“e-Power”がオンライン販売のソリューション、“Smart Office Manager”が中小旅行会社向けのミドルオフィス業務のソリューション。EXPOに合わせて来日したアマデウス・アジア・カスタマー・ソリューション・グループでリージョナル・ディレクターを務めるジェローム・セバン氏は、特に“Smart Office Manager”について、「アジアで開発した製品であり旅行会社の差別化に生かしてもらえるはず」と期待感を示した。

 また、“Amadeus e-Power”では、初期導入費用を50万円、月間利用料を3万5000円、メンテナンス費用は不要としており、他社のオンライン予約エンジンでは初期導入費用が100万円から300万円、月間利用料が5万円から10万円、メンテナンス費用が10万円から100万円程度かかる点との差別化をアピール。日本語や中国語、タイ語を含む31カ国語に対応している点も強みで、来年には運賃ルールの表示も日本語化する予定という。

 なお、アマデウス・ジャパンでは、“Mobile Access”の年間利用料を半額にするスペシャルプロモーションも開始。通常の年間利用料は1IDにつき1万2000円だが、11月30日までの申し込みについては半額の6000円とし、2IDまでの申し込みを受け付ける。契約期間は1年間で2年目からは通常の年間利用料とする。対象となるのはアマデウス・セリングプラットフォームを契約している旅行会社。