トルコ、14年日本人観光客は35万人目標-JATAと意見交換会を実施

  • 2012年11月8日

 トルコは2014年の日本人観光客数として、35万人の目標を設定した。これは、10月30日にイスタンブールで開催された、日本旅行業協会(JATA)とトルコ文化観光省、トルコ旅行業協会(TURSAB)との意見交換で発表されたもの。JATAは2012年の海外役員会をイスタンブールで開催し、役員会後にトルコ側と意見交換会を開催し、説明や報告などをおこなった。

 意見交換会では、トルコ文化観光省審議官のファルク・シャーヒン氏が観光目標を発表。2011年の受入観光客数は3200万人だが、これをトルコ建国100周年に当たる2023年に5000万人、観光収入は500億米ドルにしたいとし、ツーウェイツーリズムの実現のために互いに協力体制を強めていきたいと述べた。TURSAB会長のバシャラン・ウルソイ氏も、トルコ発の海外旅行者数は1000万人であることに触れ、日本の魅力をトルコ側に伝えて欲しいと話した。

 また、在日本トルコ共和国大使館文化広報参事官のアイシェギュル・アトマジャ氏は、全日空(NH)がトルコ線就航を検討しているとし、2013年の就航に期待を示した。航空座席については、意見交換会に出席したトルコ航空(TK)も14年の35万人に向け、日本路線を1日2便にすることを検討するなど協力していく姿勢を示した。

 一方、JATA会長の菊間潤吾氏は、トルコはビジットワールド(VW)事業の重点国の1つであることを紹介。2011年の日本人のトルコ訪問者数は19万人以上で、今年は20万人を突破する見込みで順調に増加しているとし、35万人達成に向けて交流の深化と相互協力を呼びかけた。

 そのほか、日本側からは団塊世代の意識が震災以降変わりつつあり、知りたい、学ぶ、体験がキーワードになっていると紹介。今後も双方でコミュニケーションを取り、多くのコンテンツを提供して欲しいとした。今回の訪問では、イスタンブールに加え、日本人にとっての新たな訪問先の可能性を探り、地中海沿岸のリゾート地であるアンタルヤも訪れた。

▽訂正案内(11月13日10時26分 編集部)
訂正箇所:5段落 第3文
誤:今回の訪問でも、イスタンブールに加えイズミルやカッパドキア、コンヤなどを訪問。さらに、日本人にとっての・・・

正:今回の訪問では、イスタンブールに加え、日本人にとっての・・・