ノルウェー、直行便就航を要望-経由便やチャーターの活用も

  • 2012年11月8日

ノルウェー産業省次官のローゲル・インゲブリグゼン氏  スカンジナビア政府観光局(STB)は11月2日、ノルウェー首相来日にともない開催されたビジネス・テクノロジー・セミナーにおいて、駐日ノルウェー王国大使館やその他関連団体などと共催で観光セミナーを開催した。ノルウェー産業省次官のローゲル・インゲブリグゼン氏は、日本からノルウェーへの直行便が無いことに触れ、「スカンジナビア航空(SA)や日本航空(JL)などに、東京/ノルウェーの直行便を就航して欲しい」と述べた。航空座席数を増やすことで、日本人宿泊日数を昨年の10万泊から20万泊まで伸ばしていきたい考えだ。

STB日本局長の宮本拓氏  また、STB日本局長の宮本拓氏は、経由便を活用した誘客もめざす考えを示した。例として日本航空(JL)が13年2月に就航する成田/ヘルシンキ線や、KLMオランダ航空(KL)が13年4月に開設する福岡/アムステルダム線をあげ、「夏は周遊型ツアーが多い。JLやKLの就航は集客を増やす良い機会」と述べた。さらに、需要に応じてチャーター便の活用も積極的にアピールしていく。来夏はベルゲンへの直行チャーター便が6本運航する予定とした。

 その他、セミナーでは宮本氏が1年を通じたノルウェーの魅力を紹介。現在日本人観光客の割合は、繁忙期の夏が8割、冬が2割弱となっている。こうした状況のなか、引き続き春の花々が楽しめるハイキングや、冬のオーロラ、フィヨルド観光、クリスマスなどの魅力を訴え、観光の通年化をはかる考えだ。

 また、2013年はムンク生誕150周年であることもアピール。12月12日から1年間にわたり、さまざまな記念行事や関連イベントが開催されるほか、ムンク博物館と国立博物館のコラボ回顧展をはじめ、オスロ大学の講堂やフレイアチョコレート工場内食堂の壁画、エーケリーにあるムンクのアトリエなどが一般に初公開されるという。