ニュージーランド、若者やF1層対象にプロモ強化-映画「ホビット」活用も
▽映画「ホビット」とのプロモ強化-タイアップで機内安全ビデオも
NZとTNZでは映画「ホビット」を活用したプロモーションを強化していく計画だ。NZではこのほど「ホビット」をテーマにした機内安全ビデオを制作し、11月1日から全線でビデオの導入を順次開始している。また、Youtubeでも公開し、乗客以外にもアピールしていく。さらに、機内安全ビデオの鑑賞者を対象に、ワールドプレミア試写会や、ロケ地めぐりツアーが当たるキャンペーンもおこなう。その他、ホビット、TNZ、NZのロゴ入りグッズを作成する計画で、旅行会社との共同での販促活動などに利用していく考えだ。
一方、TNZでは、世界市場向け予算8400万ニュージーランドドル(NZドル)のうち、1000万NZドルを映画とのタイアップに投入する。ボウラー氏は、映画で描かれる世界「中つ国」について、「(ロケ地である)ニュージーランドそのものが中つ国」とし、映画でニュージーランドの美しい景色や自然をアピールできると期待を示した。同じ世界観の映画「ロード・オブ・ザ・リング」公開後、ニュージーランドへの観光客数は6%増加していることを踏まえ「映画の効果は非常にポジティブに考えている」という。今後は映画のロケ地を訪問するツアーの造成をはかり、旅行会社への働きかけにも力を入れていく。