シンガポール航空、ヴァージン・オーストラリア株取得、約87億円

  • 2012年10月30日

 シンガポール航空(SQ)はこのほど、ヴァージン・オーストラリア航空(DJ)の株式の10%を取得することで合意した。合計2億4557万株を1億530万豪ドル(約87億円)で取得するもので、SQは希薄化防止の権限も持ち、DJが新株を発行する際にも10%の権利を維持する。株式取得はすでに規制当局の承認を得ており、11月16日に完了する予定だ。

 SQのCEOであるゴー・チュン・ポン氏は、今回の株式取得により2社の関係強化と消費者への利便性の提供を実現するとコメント。2社は2011年にコードシェア、マイレージサービスの連携、ラウンジ利用、運航スケジュールの調整、販売とマーケティング面での協業を開始してきたが、今回の株式取得により、長期的な協力関係を構築できるとの考えだ。

 なお、DJに関しては、エティハド航空(EY)も株式を保有しており、先ごろには出資比率を5%から10%に引き上げ、SQとDJ間と同様の提携関係の構築を表明している。