イースター航空、成田線の増便計画、1日2便に-13年夏スケから
イースター航空(ZE)は13年夏スケジュール中に、成田/仁川線を現行の1日1便から1日2便に増便する計画だ。10月26日に東京で開催したセミナーでZEプレジデント&CEOのパク・スジョン氏は、増便でビジネスやFIT需要の増加をはかるとともに、「日本地区の定期便や、(路線の)多方面への拡大を推進する」と意欲を示した。今後はこのほど新たにGSA契約を締結した「グローバルブルー」と協力し、日本発の販売の強化と、ZEの認知向上をはかる方針だ。
パク氏は成田線を日本の中心路線と位置づけているとし、2013年夏予定の成田空港発着枠の27万回化にあわせた日韓オープンスカイのタイミングで増便を決定したと説明。加えて、2013年後半には、場所は未定だが新たに日本路線を1路線開設する計画だという。さらに、地方発チャーターについても旅行会社に積極的に実施を働きかけていく考え。パク氏は「2013年は10ヶ所以上にチャーターを運航したい」と意欲を語った。
同氏によると、日本の定期路線における日韓の販売比率は6対4。6割のうち、GSAを活用した旅行会社経由の販売が8割、インターネットでの直販が2割となっている。今後は10月28日からGSAをグローバルブルーに変更し、旅行会社経由の販売の拡大をはかるとともに、直販も強化していきたい考えだ。
グローバルブルーは、全国で不動産仲介業などを展開する「エイブル&パートナーズ」の航空事業会社として、10月に設立。グループ会社にCHINTAIトラベルサービスがある。パク氏は「GSAにはネットワークの拡大を期待したい。グローバルブルーは業界経験は浅いが、会社の規模からネットワークの規模拡大をする力があるのでは」と期待を示した。また、インフィニ・トラベル・インフォメーションとこのほど契約を締結。GDS経由での予約も可能になる予定で、旅行会社の利便性も向上するという。
さらに、路線の拡大に合わせ、日本市場での認知向上をはかる。グローバルブルー代表取締役社長の近藤隆行氏は「ZEの社名とともにブランドを訴求していきたい」と意欲を述べた。ZEでは機内でのミネラルウォーターやジュースなどの無料提供、手荷物を15キロまで無料で預かるなどのサービスを実施している。
近藤氏は「ZEはフルサービスキャリアではないが、サービスの質は高く、機内サービスも充実している」とアピール。今後は旅行会社向けのファムツアーを実施するとともに、消費者向けの広告キャンペーンもおこなう計画だ。