信州体験博やeCOコイン 長野県が東京、大阪で説明会
長野県はこのほど、東京・池袋のホテルメトロポリタンに旅行会社を招き、2013年春・夏向けの観光素材やモデルコースを紹介した。
観光説明会の冒頭、長野県観光部の野池明登部長は「涼しい夏旅をアピールしたこの夏、信州には大勢のお客さまに来ていただきました」と送客に謝意を示してから秋の観光キャンペーンを紹介。「11月30日まで全県でぐるっと信州体験博を開催しています。県内170の観光案内所をおもてなしの拠点に、147の体験プログラムを用意して来訪をお待ちしています」と呼びかけた。旅館ホテルでは、宿泊者が歯ブラシなどのアメニティを使用しなかった場合に森林整備活動支援金として寄付できる「信州森林ecoコイン制度」も導入した。
13年春・夏の観光素材については県の担当者が東信州、諏訪、伊那路、木曽路など県内6つのエリアごとに新しい見どころやモデル旅行コースを紹介した。
このうち東信州エリアでは全長38キロの中央分水嶺トレイル、諏訪エリアでは英国式庭園「蓼科高原バラクライングリッシュガーデン」、日本アルプスエリアでは2013年に竣工50周年を迎える黒部ダム観光への注目を促した。
9月10日には大阪市内で旅行会社向け商談会、マスコミ向け交流会を開いた。商談会には県内43市町村から約100人が来阪。関西市場への期待の高さを伺わせた。
関西からは、14年度に開通する北陸新幹線が追い風。金沢経由で新幹線を利用して長野市まで行く所要時間は、現在の名古屋経由とほぼ同等。アクセスルートが増えることで、さらに多様な信州観光コースが描ける。
野池部長は「北陸新幹線開通後も信州が目的地として支持いただけるよう取り組みたい」と話していた。
メディア交流会では、長野県が新しい食材として売り出すジビエ料理、信州ワインなどが振舞われた。
情報提供:トラベルニュース社