主要58社、8月の海外旅行は11.6%増、13ヶ月連続プラスに
観光庁が取りまとめた主要旅行会社58社の2012年8月の旅行取扱状況速報で、海外旅行は前年比11.6%増の2746億2725万円となり、13ヶ月連続のプラス成長となった。2010年比では14.2%増で、旅行会社からは円高やオリンピックの効果により、欧州、台湾やシンガポールなどアジア、北米、ハワイ、ミクロネシアを中心に堅調に推移したと報告があったという。
企業別で見ると、ジェイティービー(JTB)グループ14社が前年比20.5%増の648億7213万円で最も多く、エイチ・アイ・エス(HIS)が7.4%増の448億1964万円、阪急交通社が26.6%増の245億3158万円、近畿日本ツーリスト(KNT)が3.2%減の165億5643万円、日本旅行が8.2%増の159億6948万円などで続いた。KNTは取扱額が50億円を超える企業の中では唯一前年割れしている。
取扱額の伸び率で見ると、JTB東北が60.9%増で首位。JTBグループ以外では、農協観光が33.4%増、トップツアーが30.2%増などと好調。58社のうち海外旅行を取り扱うのは57社で、このうち39社が前年を上回った。
このほか、海外募集型企画旅行の取扱状況は、人数が11.7%増の50万7624人、額が12.7%増の1025億4769万円となっている。
なお、国内旅行の総取扱額は1.9%増の4386億1480万円、外国人旅行は55.8%増の51億8618万円で推移。10年比では国内は4.1%増と上回っているものの、外国人は12.3%減となった。募集型企画旅行の取扱状況も、海外、国内は10年から毎年単価が上昇する傾向にあるのに対し、外国人は10年が2万8595円、11年が2万7477円、12年が2万1378円と急減している。
▽主要旅行会社取扱概況
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