HIS、新卒の入社月選択可能に-海外対象のインターンも
エイチ・アイ・エス(HIS)は、人材採用の強化を目的に「新卒入社月選択制度」と「海外学生インターンシッププログラム」を導入する。事業のグローバル化の推進に向け、優秀な人材の確保をめざす。
新卒入社月選択制度では、従来は4月入社で一括して採用していたが、2013年の採用活動から新入社員が入社月を自由に選択できるように変更。卒業時期が日本の大学と異なる海外留学生や海外の学生も就職しやすくするとともに、短期留学や異文化交流、語学習得、ボランティア活動、長期海外旅行などの経験を積む時間を与える。
制度では、卒業後1年以内の毎月1日を入社日に設定。入社日までの活動は自由だが、内定時の入社月選択申請と、入社時の活動結果報告を求める。なお、制度導入に先駆けて、2013年4月入社予定の内定者では、海外の学生を中心に約20名が2012年10月に入社するという。
また、海外学生インターンシッププログラムは、海外の大学に在学する大学生と大学院生を対象とし、2012年11月から新宿の本社で開始。日本語の語学力は求めず、英語力のみを条件として7月から募集したところ、世界21ヶ国の約50名からの応募があり、10名が参加予定という。期間は2ヶ月以上1年未満。
HISでは今後、採用国に関係なく優秀な人材を登用する世界共通キャリアパス制度や、世界共通基準の評価制度を導入するなど、グローバル事業におけるスタッフのモチベーション向上や教育、育成を強化していくという。また、世界の拠点で英語を公用語として採用をめざすなど、国籍に関係なく優秀な人材が活躍できる環境を整えるとしている。