タイ政観総裁、座席増の効果に期待、2ウェイツーリズムも
タイ国政府観光庁(TAT)総裁スラポン・スウェートセラニー氏が、先ごろのJATA旅博にあわせて来日し、記者会見を開催した。
スラポン氏は今後、タイ/日本間の航空座席について、タイ国際航空(TG)のエアバスA380型機の導入や、冬スケジュールからの千歳/バンコク線の就航に言及し、「ハイシーズンに足りなかった座席数を補うとともに、路線が増えたことでネットワークが広がり、ビジネス、レジャーともに成長が期待できる」と見込む。特に北海道はタイ人に大変な人気があり、インバウンド/アウトバウンドともに伸びるのではないかとの予想だ。
来年度は120万人をめざし、ファミリー、自然派、若者といったセグメントの取り込みをはかっていく。特に若者は文化交流や修学旅行といったグループでの取り込みに力を入れる考えで、ソフトアドベンチャー、エコ、ファームなどさまざまな自然アクティビティの提案ができる、カオヤイ国立公園(世界遺産)を紹介したいという。また、引き続きOLなど女性向けにグルメ、ショッピング、ウェルネス、ビューティといったテーマでの誘客をはかる。
なお、ベトナム、マレーシアなどタイの周辺諸国でも日本人集客目標100万人を掲げている。これについてスラポン氏は、タイはすでに100万人を超えており「ライバルというよりリードする立場。アセアンの一員として、また同エリアへのゲートウェイとしてプロモーションにも協力していきたい」と話した。