エア・カナダの新LCC、13年6月就航-自社旅行会社と一体化

  • 2012年10月14日

 エア・カナダ(AC)は2013年、ACの全額出資子会社として、新たにレジャー市場をターゲットとしたLCCを立ち上げ、6月から運航を開始する計画だ。ACのグループ会社である旅行会社「エア・カナダ・バケーション」と一体化し、レジャー市場向けの1つのグループとして展開していく考え。エア・カナダ・バケーションのブランド力を活かし、マーケティングや流通チャネルに関して相互に協力することで、市場での競争力の強化をはかる。

 新しいLCCは、ヨーロッパやカリブ海などレジャー目的の旅行先として有名な地域に就航する計画だ。ACのコスト体制では十分な収益が見込めない地域、またはACが未就航の地域が対象となる。就航地や詳細なスケジュールなどは、今秋以降に発表する予定だ。

 まずはボーイングB767-300ER型機2機、エアバスA319型機2機の合計4機で運航を開始。2014年にACがボーイングB787型機を新たに導入する時点で、ACから機材を受領し、保有機材の増加をはかる。こうした動きにより、新LCCの事業規模はB767-300ER型機が20機、A319型機が30機、計50機の体制になる見込み。

 なお、ACでは新LCC立ち上げにともない、今後1年で900名以上の従業員を雇用する計画だ。