成田、旅客数過去最高に、LCCが奏功-国際線は9%増
成田国際空港(NAA)が発表した2012年8月の利用実績(速報値)によると、国際線と国内線を合わせた総旅客数が前年比17%増の329万4083人となり、単月ベースで過去最高値を記録した。過去最高値の更新は2007年8月以来のこと。NAAによると、日系LCCの就航による国内線旅客数の急増が奏功したという。
国際線旅客数は9%増の288万8007人で、このうち日本人旅客は6%増の174万9105人、外国人旅客は33%増の68万5390人、通過客は5%減の45万3512人だった。NAA取締役兼常務執行役員の高橋かしわ氏は「震災や原発の影響からほぼ回復した」と喜びを示した。旅客便の発着回数は6%増の1万3238回だった。
国内線旅客数は、ジェットスター・ジャパン(GK)が7月に、エアアジア・ジャパン(JW)が8月にそれぞれ就航したことで140%増の40万6076人と急増。高橋氏は「新しいマーケットが開拓されたとともに、国際線、国内線の乗り継ぎ利便性が増加した。成田としても喜ばしいこと」と述べた。
なお、方面別旅客数は下記の通り。
▽国際線方面別旅客数 8月(方面/前年比/人数)
太平洋/6%増/39万1800人
アジア/10%増/27万4400人
中国/19%増/19万4600人
欧州/13%増/20万3900人
韓国/3%増/13万3400人
台湾/16%増/8万1000人
香港/28%増/7万6000人
オセアニア/15%増/4万4700人
グアム/22%増/7万9500人
アフリカ/※/2200人
※エジプト航空(MS)が2011年2月8日から運休していたため、前年比はない