テキサス、日本人観光客が好調に推移、MICEのアピールも強化
テキサス州観光局本局からマーケティング・スペシャリストのオリバー・ヤン氏がJATA旅博への出展にあわせて来日し、日本人観光客の好調さと同州の魅力について話した。
同州として旅博へ出展するのは、6年ぶり2度目。米国メジャーリーグ、テキサス・レンジャーズにダルビッシュ選手が移籍したのを好機として、日本人訪問者数の増加をめざしており、ブース内でもダルビッシュ選手の等身大パネルを用意、来場者の人気を集めた。
ヤン氏によると、同州への日本人観光客は「好調で震災や経済が悪い状況の中、好調である」との認識だ。2011年の日本人渡航者数は約4万5000人。宿泊数は平均が6.4泊と前年に比べて1.5泊増加している。2012年の数値は、まだ明らかではないが「過去10年で1番伸びているのではないか」と語った。
同州の強みは、成田からダラスへ2便、ヒューストンへ1便、デイリー運航する直行便が就航していること。2つのゲートウェイがあるため、周遊ツアーを造成しやすい点を強調した。
そして、まだ日本人が少ない観光地として、ヒューストンから南に続く海岸線のビーチでのリゾートを紹介。メキシコ湾に沿った624マイル、メキシコ国境まで続くコーストラインはクルーズの拠点ガルベストンがあり、バードウォッチングの名所となっているという。
また、州内には60を超える国立公園や州立公園があり、特に南西部のビッグベント地方には、米国本土最大のビックベント国立公園が広がる。手付かずの壮大な自然がひろがる動植物の宝庫となっており、ヤン氏は「1週間は滞在して、ハイキングやフィッシングなどを楽しんではどうか」と提案した。
同州への渡航者は、ビジネス客が多いのも特徴。2011年は日本人渡航者の56%がビジネスを目的に同州を訪れている。ヤン氏は、MICEデスティネーションとしてもヒューストン、ダラスに多い大型ホテルの利用や、テキサスらしい滞在としてランチ(牧場)への滞在を提案。今後もMICEデスティネーションとしてのアピールにも注力していく考えだ。