JATA、中国との民間交流「大切に」、旅博展示中止も
日本旅行業協会(JATA)会長の菊間潤吾氏は9月21日、JATA国際観光フォーラム・旅博2012の主催者会見で、展示を取りやめた中国との関係について、今後も積極的に民間交流に取り組んでいきたい考えを示した。
菊間氏は、国交樹立からの相互交流が6600万人にのぼることに触れ、「国交40年の中で場面によっては難局を迎えた時期もあったが、それを乗り越えて民間交流を積み重ねてきた」と指摘。その上で「「我々としてはこれを大切にしていきたい」とし、「残念な状況は早く沈静化してもらって、民間交流を積極的に進めていきたい」と語った。
JATA事務局長の長谷川和芳氏によると、会員会社からの聞き取りで団体旅行、パッケージツアーともにキャンセルや延期、多方面への振替の発生が報告されているといい、リピーターなど影響の少ない層もあるものの、現在の状況が続けば更なる影響が避けられないところ。しかし、JATAとしては「観光を促進して民間交流を進めることこそ最大の使命」であることから、民間交流に引き続き取り組んでいく考えだ。