インフィニ、中国販促セミナーを開催、中国系ブッキング最大シェア維持へ
インフィニ・トラベル・インフォメーションはこのほど、都内で中国方面の販売促進を目的とする「2012 INFINI 中国セミナー」を開催した。冒頭、インフィニ・トラベル・インフォメーション営業部長の山崎作次郎氏は「“この時期に”というタイミングだが“今だからこそ”とも思う。尖閣問題があろうがなかろうが中国は旅行客も業務渡航客もさらに拡大していくマーケットだ」と中国市場の重要性を強調した。
また「中国系航空会社はここ1、2年、運用の変化や流通の変化が大きな流れになっている。こうした環境変化に対応して業務をより効率化し、中国系航空会社の販売増をどう実現していくか。旅行会社に提案できる内容を用意した」とセミナーのねらいを説明した。
同社によれば訪中日本人旅行者数は05年以降、横ばいで推移しているが、中国系航空会社のインフィニを通じたブッキングは現在、2005年比で3倍に増加し中国系航空会社取扱いシェアNo.1となっており、「今後もシェアNo.1の維持をめざし、各種取り組みを続けていく」(営業部・板庇泰裕氏)としている。
具体的には、中国市場で拡大しつつある公示運賃化に対応し、旅行会社が効率的に個札の販売をおこなえるようにするため各種機能の強化をはかっていることを挙げた。公示運賃化への対応では、運賃システムがSabre Air Pricingへ移行するのを機に、空席照会と連動した運賃検索・予約のLow Fare Search機能を9月18日からリリースする。
個札販売への対応については、日本で展開中のCRS/GDSで唯一、中国系航空会社全社とラストシートアベイラビリティでつながっているだけでなく、ダイレクトコネクトセルやマルチアクセスも全航空会社に対応しており、PNR VIEW、シートマップ表示、事前座席指定といった各種機能も対応航空会社を順次拡大している。
セミナーでは最後に中国系航空会社のプレゼンテーションがおこなわれ、7月1日から成田/杭州線に就航した中国国際航空、関空/済南や成田/青島線を運航する山東航空、10月に成田就航2周年を迎える香港航空、成田/南京線などを運航する中国東方航空、10月から仙台/上海線に就航する上海航空、成田と関空からマカオ直行便を運航するマカオ航空、9月に成田空港第1ターミナルに移動した中国南方航空が登壇した。