ニュージーランド、“映画ホビット”公開に合わせ新キャンペーン
ニュージーランド政府観光局(TNZ)は9月11日、ジョン・キー・ニュージーランド首相兼観光大臣の来日に合わせ、同国大使館でレセプションを開催し、新キャンペーン「100%中つ国、100%ニュージーランド」について発表した。これは、12月14日に公開予定の映画「ホビット 思いがけない冒険」に合わせてプロモーションを展開するもので、映画に登場するような世界が実際に訪問可能であるとアピールするもの。
レセプションの冒頭で登壇したジョン・キー氏は「2011年、これまで良好な関係を築いてきた日本とニュージーランドは、ともに地震という災難に見舞われた。しかし現在、地震被害を受けたクライストチャージの復興は順調に進んでいる。この新たなキャンペーンは、大きな課題に直面した両国において、観光を再活性化するチャンスとなるだろう」と語り、日本の観光産業に大きな期待を寄せた。
キャンペーン名に含まれる“中つ国”は、12月14日に公開予定の映画“ホビット 思いがけない冒険”の劇中に登場する名称。キー氏は、ニュージーランド航空(NZ)の成田/オークランド線の増便や全日空(NH)のコードシェア拡大など、作品のファンが足を運びやすくなることにも触れ、ニュージーランドで撮影された「中つ国」を実際に訪れ、素晴らしい体験をして欲しいとアピールした。
プロモーションの一環として、映画の世界観を利用した新たな映像を作成。すでにTNZウェブサイトやYoutubeで公開しており、誰でも視聴可能としている。
NZのエド・オーバリー日本・韓国地区支社長からは、NZが“ホビット”唯一のオフィシャルエアラインであること、そのため2機のボーイングB777型機に同作品のデザインを採用すること、機内で放映される安全ビデオも映画をテーマにした特別バージョンを提供することなど、“ホビット”を全面に押し出した活動でニュージーランドの魅力を訴求していくことを紹介した。
なお、NZでは日本発の需要獲得に向け、12月から成田/オークランド線のデイリー化を予定。また、チャーター計画も拡充し、冬期(ニュージーランドでは夏期)に日本全国から14便を運航する計画という。