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HIS、第3四半期の売上高15%増、営業利益は39.2%増

  • 2012年9月13日

 エイチ・アイ・エス(HIS)の2012年10月期第3四半期(2011年11月1日~2012年7月31日)の連結業績で、売上高(※総額)は前年比15.5%増の2988億7700万円、売上総利益は9.9%増の536億400万円、営業利益は39.2%増の57億3400万円、経常利益は35.7%増の71億8700万円となった。純利益は8.8%減の46億2700万円。純利益のみ前年実績より下回ったが、昨年前期にスカイマーク(BC)株の投資有価証券売却益31億8100万円の特別利益を計上していた。

 旅行事業の売上高は15.1%増の2857億9600万円で、営業利益は24.6%増の57億9400万円。5月に「海外航空券+ホテル」予約サイトのサービス提供を開始したほか、ツアー検索や予約画面、手続き簡略化など改善をした結果、オンライン販売が好調に推移した。また、ジェットアジアエアウェイズ(JF)やメリディアーナ・フライ(IG)などのチャーター販売や、ロンドンオリンピックの公式旅行代理店として観戦ツアーや団体旅行も強化。このほか、東日本での小型店舗の展開など生産効率を重視した販売や店舗施策も、増益に寄与したという。

 ハウステンボスを運営するテーマパーク事業は、売上高が24.2%増の114億3600万円となり、営業利益が237.2%増の19億4500万円と大幅に増益。開業20周年にあわせた特別イベントを含む新規イベントが好評で、入場者数は海外客数は1.5%減の108万人と減少したものの、全体では3.6%増の133万7000人と増加した。

 このほか、ホテル事業は売上高が14.1%増の19億5500万円となったが、営業損益は1億1500万円(前年:1300万円の黒字)の赤字となった。ただし、グループ化したグアムリーフホテルは順調に伸びているとし、さらなる販売強化をはかっていく。

 通期の見通しについては、今夏の海外旅行者数が過去最高となる見込みであり、HISの取扱も増加傾向にあることから、今後も前年同期を上回る水準で推移すると予想。5月に上方修正した予想値である、売上高が17.1%増の4460億円、営業利益は27.6%増の120億円、経常利益は27.2%増の140億円、純利益は6.0%増の88億円と、同程度になるとしている。