南ドイツ、上期日本人宿泊数は2ケタ増-オーストリアとの組み合わせも
ドイツ観光局は9月10日、南ドイツ観光ミッションの来日に合わせ、東京でセミナーと、オーストリア政府観光局との共催でワークショップを開催した。ドイツ観光局アジア・オーストラリア地区統括局長のペーター・ブルーメンシュテンゲル氏によると、2011年の日本人宿泊数は前年比10%増で、2012年上半期も19%増と好調。南ドイツについても、2012年上半期でバイエルンは20%増、バーデン・ヴュルテンベルク州も15%増で好調に推移しているという。ブルーメンシュテンゲル氏は今後も増加が期待できるといい「日本の旅行業界は国際競争のなかに戻ってきた」と喜びを示した。
セミナーではバイエルン観光局、バーデン・ヴュルテンベルク州観光局、ミュンヘン国際空港が南ドイツの見どころを紹介。バイエルン観光局アジアセールスマネージャーのマルクス・クレポルト氏は、2013年はワーグナーの生誕200周年であることから、ワーグナーゆかりのバイロイトをアピール。バイロイトは毎年夏にワーグナー音楽祭が開催されており、今年は新たに「バイロイトの辺境伯オペラハウス」が年世界文化遺産に登録されたという。
バーデン・ヴュルテンベルク州観光局セールスマネージャーのペーター・エンダーライン氏は、バーデン・ヴュルテンベルク州がフランス、スイスと接しており、南部のボーデン湖はオーストリアに続いているため、他国との組み合わせも示唆した。また、ハイデルブルクやシュトウットガルトなどのファンタスティック街道での滞在をアピールした。
また、ミュンヘン国際空港航空部門旅行観光業リレーションマネージャーのオリバー・ヒレ氏は、バイエルンとチロルを組み合わせたルート「ロマンティック・ジュエル」を紹介。ミュンヘン発でツークシュピッツェ登山、ノイシュヴァンシュタイン城、インスブルック、ケーニッヒ湖、ザルツブルクなどをめぐり、ミュンヘンに戻るモデルコースを提案した。すでに旅行会社数社が商品化しており、好評だという。また、同空港が建設中のサテライトターミナルを紹介。地下でターミナル2に直結しており、年間1100万人の利用を見込んでいる。2015年に開業する予定だ。
なお、ドイツ観光局は同日オーストリア政府観光局との共催でワークショップを開催。旅行業関係者約240人が訪問した。