基調講演は3テーマ-TUI会長、市場展望とデジタル、個別化対応も言及
9月21日に開催されるJATA国際観光フォーラムの講演内容が、明らかになってきた。世界最大の旅行グループTUIの会長で、世界ツーリズム協議会(WTTC)会長のマイケル・フレンゼル氏の基調講演では、「世界市場の展望」「デジタルと旅行業界」「個別化への対応」の3つのテーマで構成する。
「世界市場の展望」では、マクロな視点で2020年までの世界市場について、台頭するマーケット予測やそのなかでの日本の位置づけを外からの立場で展望し、日本の旅行業界がめざす方向性を示す。また、「デジタルと旅行業界」では今後はデジタルが発達する中、旅行業界がどう密接に協調していくかについて言及。「個別化」では、消費者のニーズの多様化に伴い、旅行のみならず自動車産業など世界的な市場の事例を出しながら、個別化への対応を旅行にどう結び付けていくかを話す予定だ。
JATA国際観光フォーラム・旅博推進室統括プロデューサーの榊原史博氏によると、アウトバウンドをテーマにしたシンポジウムでも、個別化への対応はテーマのひとつとして話される見込みだ。基調講演は、午前10時30分から、アウトバウンドのシンポジウムは午後4時00分から、ビッグサイト会議棟7階で開催される。