日本旅行中間決算、営業損失も大幅改善、経常損益は黒字化

  • 2012年9月2日

 日本旅行の2012年12月期中間連結業績は、営業収益(※純額)は前年比13.2%増の225億7400万円、営業損失が1億8900万円(前年:26億1800万円の損失)、経常利益が3億2000万円(前年:21億3700万円の損失)となり、税引後の中間純損失は3億3800万円(前年:25億9200万円)となった。

 今期は震災の影響から市場が回復する中、ビジネスモデルの転換を加速し、教育旅行、MICE、BTM、インバウンド、ネット販売の中核分野を強化。増収を達成した一方で、店頭営業のチェーンオペレーションの深度化や管理部門のグループ会社への業務委託といった業務運営の効率化を推進し、前期に比べて大幅なコスト削減も実現した。

 通期の見通しについては、期首当初の業績予想をそのまま継続。下期も中核事業の営業強化を推進し、目標達成をめざしていく。


▽単体実績、海外旅行の販売高600億に

 日本旅行単体では、販売高は12.4%増の1711億700万円、営業収益は13.7%増の191億4000万円、営業損失は2億400万円(前年:16億8400万円の損失)、経常利益は1億5800万円(前年:12億9200万円)、税引後の中間純損失は4億300万円(前年:17億4200万円の損失)となった。

 このうち、海外旅行の販売高は4.5%増の600億7400万円、営業収益は5.0%増の63億2900万円。自社企画商品は12.3%増、団体旅行は39.1%増とそれぞれ販売を伸ばしたが、国際航空券などの単品販売は一部の主要顧客の取扱減少などで10.7%減となった。

 国内旅行は販売高が18.4%増の1068億7800万円、営業収益は18.4%増の117億5100万円。自社企画商品、団体旅行、単品販売いずれの販売も前年を上回った。国際旅行は取扱は前年度から大幅に回復したが、実績計上方法の変更により、販売高は7.6%減の41億2200万円、営業収益は33.6%増の6億3400万円となった。