全日空、iPadでサービス向上、全乗務員が携行

  • 2012年9月3日

 全日空(NH)は全乗務員に対し、iPadを1人1台配布する計画だ。情報活用の促進をはかり、オペレーションの高品質化と運航に関わるコストの効率化を両立させる構造改革を実施する。

 例えば、機内搭載マニュアルの電子化による機体重量削減や、最新の旅客予約情報や搭載貨物情報にもとづいた飛行計画の作成も可能となり、無駄のない燃料搭載につながる。ほかにも、ペーパーレス化による印刷費用の削減や最新マニュアルの維持管理も容易になるという。こうしたiPadの活用で運航乗務員の技量維持とレベルアップをはかり、サービス品質のさらなる向上につなげる考えだ。

 まず、9月から運航乗務員約300人に対して3ヶ月の運用検証を実施。2013年2月から全運航乗務員がiPadを携行し、構造改革を推進していく。