6月航空需要は6.2%増、国際線は今後の鈍化を予想

  • 2012年8月9日

 国際航空運送協会(IATA)によると、2012年6月の有償旅客キロ(RPK)は全世界で6.2%増となった。有効座席キロ(ASK)は4.5%増で、ロードファクターは81.0%。

 国際線のRPKは7.4%増で、いずれの地域もプラス成長。ASKは5.0%で、ロードファクターは81.0%となった。ただし、今年の第2四半期に入ってからは、需要は0.2%増と伸び悩んでおり、昨年末から続いている成長は、今後は鈍化するとみている。

 RPKの伸びを地域別でみると、中東系航空会社が18.2%増と最も高く、次いで、アフリカ系が10.1%増、ラテンアメリカ系が11.2%増と、新興市場の地域の勢いが続く。3地域ともASKは2ケタ増となっており、ロードファクターは中東系が78.6%、ラテンアメリカ系が77.4%となっている。

 アジア太平洋系はRPKが6.0%増だが、ASKは2.9%増のため、ロードファクターは79.5%と地域別で2番目に高かった。ただし、需要は前月よりも0.1%低下。また、2011年中期から2012年初めまでは9.5%増であったのに対し、今年2月から6月は2.0%増の伸びに留まっていることから、IATAではアジア太平洋地域においても、今後の需要は世界の傾向と同様に鈍化する傾向にあるとみている。