関空のLCCターミナル、10月28日供用開始-旅客施設使用料は4割減
新関西国際空港株式会社(新関空会社)は10月28日、LCC専用ターミナルの供用を開始する。ピーチ・アビエーション(MM)の利用が中心となる予定で、駐機場は9スポットを用意。国際線2スポット、国内線4スポット、内際共用3スポットとなる。
新関空会社経営戦略室によると「MMにしっかりと根を張って欲しい」考えからメインはMMの利用だが、時間帯によっては他のLCCも利用可能だ。すでに数社のLCCから専用ターミナルの利用に「興味をもっていただいている」状況だという。
また、ジェットスターグループからも、関空をベースにしたいという要望があがっているところ。加えて、今後MMが路線数を増やせば、LCC専用ターミナルでは対応しきれなくなる場合も想定される。このため、今回のLCC専用ターミナルの開業準備と並行して、LCC専用ターミナルの増設や既存のターミナルの再利用など「あらゆる可能性を踏まえて(今後の対応を)検討していきたい」考えだ。
LCC専用ターミナルは延床面積が約3万平方メートル。平屋だが、セキュリティ上の理由で一部2階建てとなっている。搭乗橋は用意せず、乗客は航空機まで徒歩で移動することとなる。また、名称は「第2ターミナルビル」に決定。合わせて既存のターミナルを「第1ターミナルビル」とする。
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