ベルギー、日本市場が好調な伸び、新世界遺産もアピール

  • 2012年7月29日

 ベルギー観光局ワロン・ブリュッセルは、このほど旅行会社を対象にセミナーを開催し、堅調に伸びている日本市場の状況とベルギー旅行の魅力について紹介した。

 同局局長のダミアン・ドーム氏によると、2012年1月から5月までにベルギーを訪れた日本人旅行者の宿泊数は、ベルギー全土では13%増。特にブリュッセルのみは前年比14.7%増、ワロン地方のみでは11.4%と増加傾向にある。また、内訳としてはレジャーが19%増、ビジネス関連が28%増であるといい、ベルギー本国からは日本市場が「元気な国ナンバー1」という評価を受けているという。

 こうした好調な状況を受けて、セミナーではベルギー観光の魅力をアピール。ベルギーの魅力を、グルメ、文化・歴史、自然が四季を通じて楽しむことができることにポイントを置いて紹介した。また、日本人のブリュッセルの滞在時間が短い点を挙げ、雑貨やアンティークなど女性に人気の店が集まるサブロン広場、ファッションの最先端の店が集まり、冬にはクリスマスマーケットが開かれるダンサール通りなど、定番のグランプラス周辺だけでないブリュッセルの魅力を強調した。


▽モンス市、2015年の新プロジェクトと世界遺産をアピール

 2012年7月、ワロン地方の4つの炭鉱跡がユネスコの世界遺産に登録されたが、このうちのひとつ“グラン・オルニュ”があるモンス市からは、モンス地域観光局ミシェル・ヴァスコ副局長が来日。セミナーでは、同市にある鐘楼やデュカスの祭など世界遺産がたくさんある魅力ある街であることを紹介した。

 また、2015年に向けて観光素材が続々作られることを紹介。建築プロジェクトとしては、新駅や国際会議場が完成するほか、新しく6つのミュージアムがオープンする予定という。さらに、同年には欧州文化都市にノミネートされており、「日本人観光客にも是非訪れてほしい」とブリュッセルから56キロというアクセスの良さも強調した。