船旅学びに長崎壱岐へ 関西-四国・九州結ぶフェリー団体「SNG」
関西と四国・九州を結ぶフェリー会社などでつくるシーウェイネットグループ(SNG)は6月20-22日、長崎県壱岐へ研修旅行を実施した。船車券契約をしている旅行会社17社23人が参加した。SNGが研修旅行を行うのは2003年以来9年ぶり。
研修は、グループ船社の九州郵船が今年4月1日に博多-壱岐航路に新造船「フェリーきずな」を就航させたことから実施。新造船は全長94メートル・幅14.8メートルで総トン数1809トン。旅客678人、車は乗用車換算で67台が積載できる。船名は公募で選び、船体の「フェリーきずな」は造船所がある大分県臼杵市の高校生が書いた。
フェリーきずな
行程は20日、阪九フェリーで泉大津港を出発。翌朝に新門司港に到着し、博多港からフェリーきずなに乗船した。当初、台風の接近で天候が危惧されたが、壱岐が近づくに連れて回復した。
壱岐の郷ノ浦港では、壱岐市観光協会のメンバーが横断幕を掲げて一行を出迎えた。帰りもメンバーは見送ってくれ、参加者は感動していた。港に近い「あまごころ本舗」で特産のウニ丼を食べ、焼酎工場を見学。壱岐は麦焼酎発祥の地とされ、様々な焼酎を飲み比べた。壱岐市立一支国博物館は、魏志倭人伝に記載された一支国に関する遺跡からの出土品や資料を展示。来館者すべてに案内ガイドが付き分かりやすい。この後、壱岐を代表する景勝地・猿岩も見学、ビューホテル壱岐で新鮮な魚介類や壱岐牛などを食べながら、地元関係者と交流した。
壱岐市観光協会の長嶋立身会長は「壱岐は神道発祥の島です。神々が宿る島として売り出したい」と送客を呼びかけていた。
情報提供:トラベルニュース社