チュニジアの渡航情報、南部砂漠地帯の一部で引き上げ
外務省は7月19日、チュニジアの渡航情報で、エル・ボルマ周辺を除く南部砂漠地帯の一部について「十分注意してください」から「渡航の是非を検討してください」に引き上げた。
外務省によると、政変後、国境に囲まれたサハラ砂漠の三角地帯では他国からの不法侵入が複数あり、チュニジア治安当局との間で銃撃戦などの事件が発生している。また、砂漠地帯は2008年8月以降、立ち入りにチュニジアの関係省庁や知事などの許可が必要で、観光ガイドと軍が同行する必要がある。エル・ボルマ周辺や観光地化された砂漠地帯は治安当局の警備がしっかりしているが、その他の南サハラ砂漠地帯は治安当局の監視が行き届いておらず、問題が発生すれば深刻な事態に発展する危険性があるという。
外務省では、同地域への渡航や滞在予定者に対し、最新の治安情報を入手し十分な安全対策を講じるとともに、移動の際には信頼できる現地情報に詳しい人を同行させ、観光地化されていない砂漠地域への立ち入りは極力控えるよう呼びかけている。
なお、その他の地域の渡航情報には変更はなく、引き続きケフ県、カセリン県、シディブ・ジッド県、ガフサ県、リビア国境付近は「渡航の是非を検討してください」、チュニス県を含む上記以外の地域は「十分注意してください」となっている。