カナダ、送客増への3つの期待-ランデブー・カナダ取材から
経由便も活用、日本/アメリカ路線増加で
今年は日本航空(JL)が4月22日から成田/ボストン線の運航を開始し、全日空(NH)も7月25日から成田/シアトル線を開始する予定だ。アメリカン航空(AA)も羽田/ニューヨーク線の運航を再開するなど、日本/アメリカ路線で座席数が増加するため、アメリカ経由での訪問者増加にも期待を寄せる。
BC州観光局の菊地氏は、シアトル乗り継ぎでBC州を訪れる需要があると指摘し、NHのシアトル線に期待を示す。オンタリオ州観光局アカウント・マネージャーの田中恵氏も、ニューヨークとナイアガラを組みあわせたツアーは人気であるとし、AAのニューヨーク線に期待を示した。
トロント観光局トレード&メディアマネージャー日本、韓国担当の森川ミキ氏も、JLのボストン線やデルタ航空(DL)でのニューヨーク経由など「2ヶ国ツアーをカナダ東部として案内していきたい」と意欲を示す。特に、直行便がない関西方面の旅客にはアメリカ経由でのアクセスは利便性もよく、航空運賃も安いことから人気が高いといい、訪問者の増加を期待している。
今回RVCが開催されたエドモントンは、アルバータ州の州都。エドモントン観光局レジャートラベルインターナショナルマネージャーのナターシャ・フーデム氏は、カルガリーやバンクーバーからのアクセスがよいとし、カルガリーやバンフ、レイクルイーズ、ジャスパーと組み合わせた周遊を提案した。
フーデム氏は「エドモントンはフェスティバル・シティ」と、年間を通じて開催される40以上のイベントやフェスティバルが魅力だと説明。6月の国際ジャズフェスティバルや、11月末から12月頭に開催される、100以上のクリスマスツリーを飾り付ける「Festival of Trees」など、季節を問わず楽しめるとアピールした。
また、エドモントン郊外にはバッファローなど数多くの野生動物が楽しめるエルク・アイランド国立公園や、北米最大級の大型ショッピングモール「ウエスト・エドモントン・モール」がある。特にショッピングモールはスケートリンクや屋内プール、遊園地などのアトラクションも楽しめるため、冬でもさまざまな楽しみ方ができると紹介した。
取材:本誌 栗本奈央子