旅行業倒産、上半期は16件-震災の影響残るも一段落に
東京商工リサーチ(TSR)によると、2012年上半期(2012年1月~6月)の旅行業倒産件数は、前年比10件減の16件となった。このうち、震災関連の倒産は1件。前年同期は3件、前年下期は4件であったことから、震災の影響は残るものの、一段落してきたという。
6月単月では前年比5件減の2件。このうち、三重観光公社(負債1億円)は震災関連での倒産だった。国内旅行が60%を占め、震災以降の団体旅行需要の減少が影響したという。このように、震災以降、業績回復に至らずにジリ貧状態となって倒産となる中小旅行業者もあるという。
宿泊業倒産については、2012年上期累計が前年比28件減の59件。このうち震災関連は前年比4件減の15件と減少している。6月単月では前年比6件減の9件。このうち、震災関連は3件だった。静岡県、石川県、秋田県など被災地から離れた地域の小規模な旅館が、間接的な影響で倒産しているという。