ハーヴェスト、破産申請へ-行政処分決定前に、関係会社4社も
ハーヴェストホールディングス(ハーヴェスト)は7月2日、事業を停止し、破産申請の準備に入った。事後処理は水都総合法律事務所の松田敏明弁護士に一任した。
ハーヴェストは4月29日に発生した高速バスツアー事故を受け、5月15日以降は高速ツアーバスの運行を全面的に自粛していた。事故後に観光庁が実施した立ち入り調査で違反が判明し、6月15日には観光庁が業務停止命令を課すにあたって聴聞会を開催。ハーヴェスト側は陳述書で「処分理由がなく」行政処分によって「事業継続が困難になり、被害者への補償にも影響する」とアピールし、処分内容の再考を求めていた。
なお、帝国データバンクによると、同社は2011年1月期には年収入高約30億6400万円を計上。2012年1月期は約32億6600万円を計上したものの、約2億2800万円の最終赤字となった。財務面では債務超過に転落しており、負債額は2012年1月期末時点で6億7200万円だという。さらに、関係会社のHSサポートやハーヴェストサポート、HS観光バス、HS観光バス西日本も事業停止し、破産申請をする予定だという。