楽天トラベルと日立トラベルビューロー、国内宿泊予約で業務提携
楽天トラベルと日立トラベルビューローは業務提携契約を締結し、7月2日から日立グループに対し、法人向け国内宿泊予約の一括精算サービス「Racco(ラッコ)」の提供を開始した。これは、日立グループの人事・総務ソリューションシステム「Humanimate21」と、楽天トラベルが提供する法人向けBTMサービスであるラッコの連携で実現したもの。これにより、日立グループの従業員はHumanimate21のイントラネットから、楽天トラベルの提供する国内宿泊施設2万1000軒の宿泊プランが予約できるようになる。
今回の提携で、日立トラベルビューローは日立グループに楽天トラベルの宿泊プランを提供できるようになる。また、日立グループの旅費、立替経費の精算情報と連動しているため、グループ各社への円滑な請求も可能だ。さらに、従業員の国内宿泊データの把握や分析もできるため、災害発生時のリスクマネジメントもはかれる。一方、楽天トラベルは日立グループの出張需要を積極的に取り込み、さらなる流通拡大につなげたい考え。
楽天トラベルによると、ラッコは2006年からサービスを開始しており、現在約1万社が利用しているが、直接クライアントの基幹端末に接続してラッコを提供するのは今回のケースが初めて。今までは楽天トラベルのトップページから契約した会社ごとのアカウントを用いて宿泊予約をし、出張申請は宿泊予約と別途におこなう必要があったが、今回は基幹端末に接続する形をとったことで、出張申請と宿泊予約が同時に可能となり、利用者の利便性が向上したという。今後は引き続き法人向け事業を強化し、国内大手企業を中心に同様のスキームの提供を実施する予定だ。