台湾、「華信航空」撤退、最後の「台北~高雄便」消滅へ
中華航空の子会社である「華信航空」(マンダリン航空)の台北~高雄路線撤退に、中華民国交通部が同意する見通しであることが2012年6月25日に明らかとなりました。
これを受け、早ければ今年の8月には、華信航空の台北~高雄路線が打ち切りになる予定です。
台北と高雄を90分で結ぶ台湾新幹線こと「台湾高速鉄道」(高鉄)が2007年に開業して以来、多くの航空会社が同路線を廃止いたしました。最後の1社となっていた華信航空の撤退により、1997~98年には毎日100便以上運航されていたドル箱路線が消えることとなります。
現在、華信航空の台北~高雄路線は週3便のみで、所要時間は60分、片道料金は新幹線(所要時間90分)の約1.5倍に当たる2120元となっています。
交通部の統計によりますと、平均搭乗率は5割にも満たない状態が続いており、毎月200万元の赤字が出ているともいいます。
なお、華信航空では、台北~高雄路線の廃止後、台北と台東を結ぶルートを新設する予定です。