成田国際空港（NAA）によると、2012年5月の利用実績（速報値）で国際線旅客数は前年比27％増の239万8735人となった。このうち日本人旅客は20％増の126万9939人、外国人旅客は69％増の58万2924人、通過客は12％増の54万5872人となった。

　NAAによると、東日本大震災の反動もあり増加したとの見方で、2010年比では前年を下回っている。ただし、2010年は羽田の再国際化前であるため、10年を上回らないのは複合的な要因のためとの見方だ。国際線旅客便の発着回数は前年比16％増の1万2503回だった。

　国際線方面別旅客数は全方面で前年を上回り、2ケタ増となった。特に香港は73％増、台湾は65％増と伸び率が高い。また、アフリカは4月から1000人上回る2200人となった。

　なお、国内線旅客数は67％増の20万469人、旅客便の発着回数は64％増の2538回となった。

　国際線方面別旅客数の詳細は下記を参照のこと。

▽国際線方面別旅客数　5月（方面／前年比／人数）
太平洋／17％増／31万7600人
アジア／29％増／22万2100人
中国／48％増／15万5500人
欧州／28％増／16万700人
韓国／45％増／11万4700人
台湾／65％増／6万7000人
香港／73％増／5万8200人
オセアニア／42％増／2万8600人
グアム／20％増／4万3100人
アフリカ／※／2200人

※エジプト航空（MS）が2011年2月8日から運休していたため、前年比はない