成田新社長の夏目氏、路線網は4000キロ圏内強化-LCCには柔軟に対応
成田国際空港は6月27日に開催した臨時取締役会と監査役会で、新代表取締役社長として夏目誠氏の就任を決定した。就任会見で、夏目氏は首都圏の国際競争力の強化のため「日本の表玄関である成田空港の役割はきわめて重要」とし、成田の空港機能を抜本的に強化していく考えを示した。今回取締役兼執行役員、相談役に就任した前社長の森中小三郎氏も「夏目氏は公共性の高い事業に十分な実績がある」とし、「発着回数30万回(増加)の仕上げとともに、さらなる成田空港の発展を強いリーダーシップのもと進めてほしい」とエールを送った。
夏目氏は他空港との競争環境を踏まえ、「自分たちの強み、長所をとことん磨き上げる」とともに、「弱点や課題を1つ1つ丹念に解決していきたい」と述べた。成田の長所としては長距離国際線ネットワークの充実をあげ、今後も強化していく考え。課題としては、近距離線の充実をかかげた。4000キロメートル前後の国際線、国内線ネットワークの拡充をはかる方針で、内際の連携機能の強化もめざす。
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