楽天トラベル、夏の予約は海外旅行44.3%増、家族旅行が好調
楽天トラベルの7月18日から8月31日までの夏休み期間の海外旅行予約は、ツアー(ダイナミックパッケージ)が前年比44.3%増、海外宿泊は30.9%増となった。昨年は震災があったものの、ゴールデンウィーク明けから震災前の水準に近づき夏の予約動向もプラス推移を維持。そのため、今年の予約状況は2010年比でも海外ツアーは2倍以上、海外宿泊は約40%増と大きく増加している。
方面別では、グアムが74.3%増、サイパンが107.8%増、タイが138.7%増と、近場リゾートが人気だ。また、昨年6月から販売を開始したLCCのエアプサン(BX)の利用人数も140.0%増と大きく成長している。
予約の傾向では、3人以上の予約が60.6%増と大きく伸びている。楽天会員を対象にした夏の旅行動向に関するアンケート調査によると、「家族や友人と過ごす」との回答が22.3%を占めていたことから、楽天ではファミリーやグループの需要が増加していると見ている。
また、早期予約も好調に推移。お盆時期(8月10日~8月19日)の予約に限ると、海外は27.4%増と伸びた。これについて楽天では、昨年は震災の影響で例年よりも駆け込み需要が大きかったことから、今年は昨年よりも早期化の傾向が強いという。ただし、宿泊施設による「早割プラン」が好調なほか、5月から6月にかけて実施した「楽天スーパーSALE」「楽パック7days」などの大型キャンペーンも実施しており、その成果があったとも分析している。
なお、国内旅行(国内宿泊とダイナミックパッケージ)は36.9%増で、ダイナミックパッケージだけに限ると45.5%増。栃木県や新潟県、群馬県など都市部からアクセスの良い避暑地が伸びているほか、東京スカイツリーなど新名所の開業が続く東京も55.4%増と好調だという。