ANTA、東北観光博送客支援で1万名に助成金-総額2400万円

  • 2012年6月18日

 全国旅行業協会(ANTA)は東北観光博への送客支援活動として、「ANTA東北観光博応援ツアー」を東北6県と隣接被災3県で実施し、参加者の旅行代金の一部を助成する。これは東北・東日本各地域の風評被害払拭と観光復興支援をはかるため、昨年11月から展開している「東北・東日本観光復興支援キャンペーン」の一環として実施するもの。1万名に対し、総額2400万円を助成する計画だ。

 助成の対象者は青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島の東北6県と、栃木、茨城、群馬の隣接被災3県の在住、在勤、在学者。震災の被災地域を中心とすることで、対象者に地元を含む東北観光博開催28ゾーンのよさを再認識してもらうとともに、旅行の楽しみを提供することで「心に笑顔をともしたい」考えだ。各県のANTA会員旅行業者が実施する東北観光博応援ツアーの参加者1万名に対し、ANTAが宿泊の場合1人1泊あたり3000円、日帰りの場合1人1回あたり1000円を助成する。宿泊は1旅行1泊分を限度とする。

 1万名の内訳は東北6県で7500名、隣接被災3県で2500名とする計画だ。募集型企画旅行、受注型企画旅行および手配旅行が対象となる。実施期間は7月1日から12月31日までに完了する旅行。ただし、期間中でも予算額に達した時点で終了する。申し込み方法は対象ツアーの申込みの際に、在住、在勤、在学証明書類を提示し、所定の申込書に記入の上、助成額を差し引いた旅行代金を支払う。

 今後は東北6県、隣接被災3県の合計約1050社の会員旅行会社に対し、ツアーの造成を働きかけるとともに、リーフレットを作成し、消費者にアピールをしていく。さらに、東北観光博応援ツアーののぼりを300本制作し、実施する会員旅行会社に配布する。また、申込者に対しアンケート調査も実施し、結果を会員各社と共有する考えだ。