KNT、台湾の現地法人は個人市場に注力、訪日中心に展開

  • 2012年6月17日

 近畿日本ツーリスト(KNT)は7月2日から、台湾の現地法人「台湾近畿国際旅行社股份有限公司」の営業を開始する。同社はグローバル市場への事業展開における大中華圏での拠点のひとつとし、假日旅行社股份有限公司との合弁会社として5月に設立。営業に向けた準備を進めていた。

 同社では、個人旅行市場をメインターゲットに、マラソンや鉄道旅行といったテーマ型旅行、高品質旅行などのツアーを販売していく。営業開始後、早い段階で商品を発表する予定だ。訪日旅行が中心だが、将来的には欧米方面も取り扱う考え。また、インセンティブや視察旅行などの団体旅行も取り扱っていく。

 代表取締役には假日旅行社股份有限公司社長の王振銘氏が就任し、社長執行役をKNT海外旅行部台湾事務所所長の中野貴司氏が兼務する。従業員数は8名で、2014年度に約4億円の売り上げをめざす。

 なお、グローバル市場での事業展開を目的に設立した海外現地法人は、同社で4社目。2009年9月にソウル、2010年2月に北京(上海に開設)、同5月にバンコク、同6月に香港に設立していた。