成田、LCC用暫定国内線施設、秋には供用開始へ
成田国際空港(NAA)は、LCC専用ターミナル完成までの間にLCCに対して提供する暫定国内線施設について、秋には供用を開始する考えだ。NAA取締役兼常務執行役員の高橋かしわ氏によると、現在基礎工事が終了しており、今後本格的に工事を進めていくことで「なるべく早く、10月、11月には共用できるように進めている」という。
成田にはジェットスター・ジャパン(GK)とエアアジア・ジャパン(JW)が就航を表明しているが、高橋氏は2社の就航に「国内線のお客様の増加が見込まれる。我々として期待している」と語った。NAAによると、2012年5月30日に同空港の国内線利用者は3000万人を突破しており、高橋氏は「マルチファンクション・エアポートとして、国内線、国際線の乗継の利便性だけでなく、純粋な国内線利用の促進をはかるためにも、ネットワークを強化していきたい」と述べた。
今後はLCCに対し、着陸料の緩和や新しいLCC専用ターミナルなど施設面、乗客の受け入れといったサービス面などについて、要望を踏まえながら調整を進めていく方針だ。具体的には話せないとしながらも「料金協議はやっている最中」だという。